小学生の不登校 〜共働きから専業主婦へ〜

学校、勉強嫌いな娘と世間からズレつつも調和を試みる母の記録。

迷い、焦り 〜本当の望みを探して〜

この子が笑っていられる場所が、この子が生き生きと過ごせる場所が家庭以外の社会にないなんて認められなかった。

わが子の生き生きとした生活を望まない母が何処にいるだろうか。この子が輝ける場所が必ずあると、そこへ導く事が母の役目だと翻弄していた。

でも彼女にとって家庭の外は学校でも何処でも合わせないといけない場所だから、どんな場所でも能力以上に受け入れられる子を演じていたのかも知れない。

 

そんな小さなストレスの積み重ねが、彼女のエネルギーをじんわり、ゆっくり消耗していた気がしている。

 

学校には行かなくてもいい、不登校は大丈夫。未来への道は色んな道がある。そう信じて動き出した私達だったけど、子どもは疲れてしまっていたんだろうな。お母さんが頑張ってくれている、私も頑張らないと。子どもの気持ちがどこにあるのか。外に出たいのは焦りなのか望みなのか。

 

共に焦り、共に諦め、また共に歩みだす日が来ればいいなーと思う。けど実際は親が先に焦り、子の諦めに遅れて気づいている自分がいる。本当は子の焦りに付き合い、諦めを共有し、挫折を受け入れる支えをする事で、また新たなスタートが始められるんやろうな。

今まで一人にしてごめんね。母ちゃん分かってなかったわ。

 

本人が焦りでなく、心の底から探したいと言い出すタイミングを見極めるのは不安の最中にいる親にとって簡単ではない。

 

まだ小さな脳で自分のしたいように振る舞って受け入れてくれる社会など何処にあるだろうか。彼女が守られた環境で自分自身の欲求をしっかりと発散した後に、少しずつ湧き上がってくるエネルギーが社会に馴染む一歩となるのかもしれない。

 

周りが足並み揃え向かう学校に、行かないと言ったその信念の強さがあれば、休養できる体制が整えば、

 

準備ができた時にそのエネルギーが外側へ向かっていくような気がした。

 

今まで一人にしてごめん。あなたが不登校を気にしているのは社会のせいだと思っていたけど、どこか通える場所を探す私もありのままのあなたを受け入れられていなかったんだろう。輝かなくてもいい、私だって輝いてここまで来ていない。出口の見えない森を迷い、止まり、遠回りし今ここにいるんだから。

 

2019.9